「眠る子は育つ」
睡眠中に血液内の成長ホルモンの分量を測ると、初期にいちじるしく増量し、それ以後にもふえます。
これは「眠る子は育つ」という諺を科学的に裏づけた実験でしょう。
ついでに、思春期になると、男女ともに下垂体の性腺刺激ホルモンが睡眠中にふえるので、「寝る子は性的によく成熟する」とも言えます。
睡眠中の体温については、クレイトマンらの詳しい研究があります。
それによると直腸内の温度は、フランスベッドなどで横臥するだけで下がり、そのまま眠りこんでもそれ以下にばならないのです。
また、直腸の温度は夜寝つく前よりも朝目覚めたときの方が華氏で0・5度ぐらい低いので、これが目ざめてからしばらくのあいだ活動がにぶる原因の一つとたっているのだろうという人がいます。
睡眠中は体温が下がると共に尿量が減るとされ、また、深夜0時から午前4時の間に腎職の糸球体の濾過作用が衰えます。
これは睡眠を守るのに好都合であって、昼間と同じようにドシドシ尿ができて、膀胱が張ってはたまらないでしょう。
尿の直も下がりますが、CO蓄積によって起こる血液アチドージスのためだろうといわれます。
そのほかいろいろな実験成績がありますが、やはり唾眠の原因をなすものではなくて、むしろ睡眠の状態に伴う結果と考えたいものです。